橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-12

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そちらも見て下さい。 

 


 1. 交流回路

 1.1 正弦波交流

(1)交流の波形
 電流や電圧が時間が経過するとともに,一定の周期で変化するものを交流と呼びます。太陽光発電燃料電池,携帯型の機器など以外の多くは交流を使用しています。太陽光発電も直流で発電しますが,インバータで交流に変換しています。

 交流電源の商用周波数は東日本では50[Hz]、西日本では60[Hz]となっています。50[Hz]と60[Hz]に分かれているので、東日本と西日本の送電線は直結できませんが、周波数変換装置によって、東日本と西日本の電力は流通しています。

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 図1.1に交流波形の例を示します。交流波形は正弦波を基本としています。
交流の正弦波は1周期を2π=360°を使って表します。
周期$T$[s]と周波数$f$ [Hz]の関係は次式となります。
$F=\dfrac{1}{T}$

また,周波数を$f$ [Hz]とすれば,角周波数$\omega$[rad]の関係は次式となります。

$\omega=2 \pi f$