橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 理論 問9

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  問9

 

 $R=5 \Omega$の抵抗に,ひずみ波交流電流
 $i=6 \sin \omega t + 2 \sin 3 \omega t [A] $
が流れた。

 このとき,抵抗$R=5\Omega$で消費される平均電力$P$の値 $[W]$として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,$\omega$は角周波数 $[rad/s]$,$t$は時刻 $[s]$とする。

(1)40  (2)90  (3)100  (4)180  (5)200

  

 


 

答え (3)

 

抵抗なので力率は100%である。

各調波ごとに電力を計算すると,
電流の実効値は$\dfrac{1}{\sqrt{2}}$となるので,

$P=5 \times \left( \dfrac{6}{\sqrt{2}} \right)^2+5 \times \left( \dfrac{2}{\sqrt{2}} \right)^2=100 [W]$

 

時々、出題されます、ひずみ波です。

ここでのポイントは、

・ひずみ波の電力は、各波長ごとに計算できる。

・正弦波の実効値は、$\dfrac{1}{\sqrt{2}}$となること

 (直流+正弦波のひずみ波の直流部は、そのまま計算します。)

です。