橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-3

amazon kindle版の「最新令和2年版 電験三種(理論)基礎力向上テキスト」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。 

 


 1. 直流回路

 1.5 抵抗の計算

 直列接続の合成抵抗の計算は次のように計算できます。

$R=R_1+R_2$

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  並列接続の合成抵抗$R$の計算は次のように計算できます。

$R=\dfrac{1}{\dfrac{1}{R_1}+\dfrac{1}{R_2}}=\dfrac{R_1 R_2}{R_1+R_2}$

f:id:hashi-rei-channel:20200319105707p:plain

 

抵抗が2つの場合は、分子が積、分母が和の形となりますので、「和分の積」で計算できます。(※これは2つのときだけですので、注意してください。)

抵抗が3つ並列の場合は,次のようになります。

$R=\dfrac{1}{\dfrac{1}{R_1}+\dfrac{1}{R_2}+\dfrac{1}{R_3}}=\dfrac{R_1 R_2 R_3}{R_1 R_2 +R_2 R_3+R_3 R_1}$

 「和分の積」の形にはなりません。

 

 


例題

(1)抵抗$20 \Omega$と$30 \Omega$が並列に接続されている。合成抵抗$R$を求めなさい。

$R=\dfrac{20 \times 30}{20+30}=12 \Omega$

 

(2)同じ抵抗$25\Omega$が5つ並列に接続されている。合成抵抗を求めなさい。

$R=\dfrac{1}{\dfrac{1}{25}+\dfrac{1}{25}+\dfrac{1}{25}+\dfrac{1}{25}+\dfrac{1}{25}}=\dfrac{25}{5}=5\Omega$ 

※同じ抵抗$r$の場合,$n$個の並列接続のとき合成抵抗は$\dfrac{r}{n}$となります。