橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-36

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そちらも見て下さい。 

 


第5編 電界

8. コンデンサの直並列接続

(1)並列接続
 $a-a'$間の電圧を$V$とすると,コンデンサに加わる電圧は等しいので,全電荷は$Q=CV$より
$Q=Q1+Q2=(C1+C2)V$

よって,コンデンサの並列接続の合成容量$C$は次式となります。

$C=C_1+C_2$ 

 

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(2)直列接続
 $a-a'$間の電圧を$V$とすると,各コンデンサに現れる電荷は図のようになり,コンデンサには等しい電荷が蓄えられる。各電圧は次式のようになるので,
$V_1=\dfrac{Q}{C_1},V_2=\dfrac{Q}{C_2}$

これらを足し合わせると
$V=V_1+V_2=\left( \dfrac{1}{C_1}+\dfrac{1}{C_2} \right) Q$
となるので,合成容量$C$は

$\dfrac{1}{C}=\dfrac{1}{C_1}+\dfrac{1}{C_2}$

$C=\dfrac{1}{\dfrac{1}{C_1}+\dfrac{1}{C_2}}$ 


抵抗の場合と直列と並列が逆になっていると考えると分かりやすい。

 

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