橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

MENU

平成28年(2016年) 電験三種 機械 問9

amazon kindle版で「電験三種」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。

  


 


 

 図は,2種類の直流チョッパを示している。いずれの回路もスイッチS,ダイオードD,リアクトルL,コンデンサC(図1のみに使用されている。)を用いて,直流電源電圧E=200Vを変換し,負荷抵抗Rの電圧$v_{d1},v_{d2}$を制御するためのものである。これらの回路で,直流電源電圧はE=200V一定とする。また,負荷抵抗Rの抵抗値とリアクトルLのインダクタンス又はコンデンサCの静電容量の値とで決まる時定数が,スイッチSの動作周期に対して十分に大きいものとする。各回路のスイッチSの通流率を0.7とした場合,負荷抵抗Rの電圧$v_{d1},v_{d2}$の平均値$V_{d1},V_{d2}$の値[V]の組合せとして,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

f:id:hashi-rei-channel:20210820011553p:plain

  $V_{d1}$ $V_{d2}$
(1) 667 140
(2) 467 60
(3) 667 86
(4) 467 140
(5) 286 60

解答 (1)  

 

図2は降圧チョッパとなる。このとき通流率Dは0.7なので,
$V_d2=0.7E=140 V$


図1は昇圧チョッパとなる。通流率Dとすると,
$V_d1=\dfrac{1}{1-D}E=\dfrac{1}{1-0.7} \times 200=667 V$

降圧チョッパは$V_{out}=D V_{in}$
昇圧チョッパは$V_{out}=\dfrac{1}{1-D} V_{in}$