橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和2年(2020年) 電験三種 理論 問7

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  問7

 図のように,直流電源にスイッチ$S$,抵抗5個を接続したブリッジ回路がある。この回路において,スイッチ$S$を開いたとき,$S$の両端間の電圧は$1V$であった。スイッチ$S$を閉じたときに$8 \Omega$の抵抗に流れる電流$I$の値[A]として,最も近
いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

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(1) 0.10  (2) 0.75  (3) 1.0  (4) 1.4  (5) 2.0

 


 

答え (1)

これは、テブナンの定理を使って解く問題です。$S$の両端の電圧(端子$ab$間の電圧)は$E_0=1V$、

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端子$ab$間から見た抵抗は、右の図のように抵抗を置き換えて計算すると、

(抵抗を計算するとき、電圧源はインピーダンス0として計算できるので、図のように$2 \Omega$と$4 \Omega$の接続点の位置を移動することができます。)

$ R_0=\dfrac{4 \times 1}{4+1}+\dfrac{3 \times 2}{3+2}=\dfrac{4}{5}+\dfrac{6}{5}=2 \Omega $

よって、テブナンの定理より、

 $I=\dfrac{E_0}{R_0+R}=\dfrac{1}{2+8}=0.10 A $

 

ブリッジ回路は次のようになります。

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