橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

MENU

電験三種 電力 基礎力向上テキスト-16

amazon kindle版の「電験三種」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。 

 


3. 原子力発電など
 3.1 ウラン燃料

 天然ウランはほとんどが核分裂をしない${}^{238}U$であり,このうち0.7%程度が${}^{235}U$となる。この${}^{235}U$を3%程度まで濃縮したものが,低濃縮ウランである。
 ウランが核分裂を起こす際には膨大な熱量を発生する。

 $1[g]$のウラン235核分裂し,0.09[%]の質量欠損が生じたとき。発生するエネルギーを石炭に換算した値 $[kg]$を求めなさい。
ただし,石炭の発熱量を$25000[kJ/kg]$とする。

$E=mc^2 [J]$より
$E=1 \times 10^{-3} \times 0.09 \times 10^{-2} \times  (3.0 \times 10^8)^2$

$=0.81×10^{11 }J=8.1×10^7 kJ$

石炭に換算した値は石炭の発熱量が $25000[kJ/kg]$から

$\dfrac{8.1×10^7}{25000}=3240kg$