電験三種 電力 基礎力向上テキスト-15
amazon kindle版の「電験三種」に関する本を出版しました。
そちらも見て下さい。
2.5 タービンの種類
タービンの蒸気を使う方法でいくつか種類が分かれている。
(1)復水タービン
タービン出口の水蒸気を復水器で水に戻して復水するタービン。
・再生タービン
復水器で放熱される熱は損失となる。このため,復水器に入る前のタービン中段から蒸気を抽気し,給水加熱器で,給水を加熱する。これによって,熱効率を向上させるタービン。
・再熱タービン
再熱サイクルは高圧タービンから出た蒸気を再熱器で再熱し,この蒸気を中低圧タービンに送り熱効率を向上させたサイクルを用いたタービンである。
・再熱再生タービン
再生サイクルと再熱サイクルを組み合わせた再熱再生サイクルを使ったタービン
(2)背圧タービン
工場などで蒸気を使うために,復水器を用いないで,蒸気を工場用に使用するタービン。
(3)油気背圧タービン
圧力の異なる2種類以上の工場で使用する蒸気が必要なときは,タービンの途中から抽気も行うタービン
(4)混圧タービン
圧力の異なる2種類以上の蒸気を1つのタービンに供給して発電するタービン。