電験三種 電力 基礎力向上テキスト-1
amazon kindle版の「電験三種」に関する本を出版しました。
そちらも見て下さい。
1.1 ベルヌーイの定理と水の性質
(1)連続の原理
水が、水管や川、水路などを流れているとき、その流れている水の断面積$S[m^3]$、流速を$v[m/s]$とすると、1秒当たりの流量$Q[m^3/s]$は次式で表されます。
$Q=vS [m^3/s]$ ・・・(1.1.1)
ここで、図1.1のように、水が水管を流れていると考えると、水は気体のように圧縮されて、縮まることは無視して良いので、体積に変化はない。このため、1秒当たりの流量$Q_1=v_1 S_1[m^3/s]$と$Q_2=v_2 S_2[m^3/s]$は、等しくなり、次式が成り立ちます。
$Q=v_1 S_1=v_2 S_2 [m^3/s]$ ・・・(1.1.2)
これは、連続の原理と呼ばれています。断面積が大きい太い管では、ゆっくり水が流れ、断面積が小さい細い管では速く水が流れます。
図1.1 連続の原理