橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 電力 基礎力向上テキスト-4

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そちらも見て下さい。 

 


1.2 降水量

(1)降水量と流出係数


 山林などに降った雨の量と、川に流れ込む水量の比が流出係数になります。山林などに降った雨は、蒸発や地下にしみこんで地下水となったりして、河川に全て流れ込むわけではありません。

 この流出係数は、山林や田畑などの地表の状態で変わってきます。
流出係数を$A$,流域面積$S[km^2]$,年間降水量$B[mm]$によって、平均流量$Q[m^3]$が次式のように計算できます。

$Q=\dfrac{A \times S \times 10^6 \times B \times 10^{-3}}{365 \times 24 \times 60 \times 60} [m^3/s]$・・・(1.2.1)

計算例
 流域面積$1,000[km^2]$の水力発電所予想地点があります。年降水量を$2,200[mm]$、流出係数を$70[\%]$とすると、年平均流量$[m^3/s]$はいくらか。

$Q=\dfrac{0.7 \times 1000 \times 10^6 \times 2200 \times 10^{-3}}{365 \times 24 \times 60 \times 60}=48.8 [m^3/s]$