橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 理論 問8

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  問8

 

 図のように,交流電圧$E=100V $の電源,誘導性リアクタンス$X=4\Omega$のコイル,$R_1 [\Omega], R_2[\Omega]$の抵抗からなる回路がある。いま,回路を流れる電流の値が$I=20A$であり,また,抵抗$R_1$に流れる電流$I_1[A]$と抵抗$R_2$に流れる電流$I_2[A]$との比が,$I_1 : I_2 =1 : 3$であった。このとき,抵抗$R_1$の値$[\Omega]$として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

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(1)1.0  (2)3.0  (3)4.0  (4)9.0  (5)12

 

 


 

答え (5)

 

合成抵抗を$R$とすると,
インピーダンス$Z_2=R_2+X_2$
$Z=\dfrac{100}{20}=5 \Omega$より

$25=R_2+X_2$
$R=3\Omega$

$I_1 : I_2 =1 : 3$より,抵抗は電流の逆比となるので,

$\dfrac{1}{R_1}:\dfrac{1}{R_2}=1 : 3$

$R_1=3 R_2$
合成抵抗は$R=3\Omega$より

$3=\dfrac{R_1 \times R_2}{R_1 + R_2}=\dfrac{ R_1 \times \dfrac{1}{3} R_1}{ R_1 + \dfrac{1}{3} R_1}=\dfrac{1}{4} R_1$

$R_1=12\Omega$