電験三種 理論 基礎力向上テキスト-51
amazon kindle版の「最新令和2年版 電験三種(理論)基礎力向上テキスト」に関する本を出版しました。
そちらも見て下さい。
テブナンの定理-4
これまでは、変数で考えていましたが、具体的な数値で解いてみます。
解きやすいように、割ときりのいい数値にしました。
$R_1=5 \Omega, R_2=5 \Omega, R_3=15 \Omega, R_4=3 \Omega, R_5=11 \Omega, E=180 V$とします。次の、回路の$R_5$に流れる電流を求めなさい。
テブナンの定理を使って具体的な数値で解いてみましょう。
端子$ab$から見た抵抗は
抵抗$R_5$を除いて考えた合成抵抗$R$は
全電流$I$は
電流$I_1, I_3$は
電圧降下を計算すると
よって、$ab$間の電圧は、
これらから、$R_5$を流れる電流は
どちらかというと、この場合、テブナンの定理の方が、キルヒホッフの法則より簡単ですね。