橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-34

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そちらも見て下さい。 

 


第5編 電界

4. 電界の強さ
 ある帯電体が存在するとき,この帯電体に静電力が発生するところを,電界と呼びます。電界の強さは大きさと方向で表したベクトルとなります。

 電界の強さの定義は,「電界中に$1[C]$の正電荷をおいたとき,その電荷に作用する力の大きさを,その点の電界の強さとする」単位は$[V/m]$です。

 真空中に$1[C]$の電荷をおいたとき,この電荷に働く力は次式となる。
$F=\dfrac{1}{4 \pi \epsilon_0}\times \dfrac{Q}{r^2}[N]$

 

よって,$1[C]$の電界の強さ$E$は
$E=\dfrac{1}{4 \pi \epsilon_0}\times \dfrac{Q}{r^2}[N/m]$

 

 電荷が2つ以上あり,これらから受ける電界の強さは,ベクトルの合成で求めることができます。図1-4に示すように,点電荷が2つある場合,$Q_1$からの電界を$E_1$,$Q_2$からの電界を$E_2$とすれば,それぞれのベクトルを合成して,電界の強さは$E$となります。

 

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