橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 理論 問7

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そちらも見て下さい。

 

問7も直流回路の問題ですが、

コンデンサとコイルが接続されているので注意が必要です。

解いてみましょう。


 図のように,三つの抵抗$R_1[\Omega]$,$R_2[\Omega]$,$R_3[\Omega]$とインダクタンス$L[H]$のコイルと静電容量$C[F]$のコンデンサが接続されている回路に$V[V]$の直流電源が接続されている。定常状態において直流電源を流れる電流の大きさを表す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
 

 

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(1) $\dfrac{V}{R_3}$
(2) $\dfrac{\dfrac{V}{1}}{\dfrac{1}{R_1}+\dfrac{1}{R_2}}$
(3) $\dfrac{\dfrac{V}{1}}{\dfrac{1}{R_1}+\dfrac{1}{R_3}}$
(4) $\dfrac{\dfrac{V}{1}}{\dfrac{1}{R_2}+\dfrac{1}{R_3}}$
(5) $\dfrac{\dfrac{V}{1}}{\dfrac{1}{R_1}+\dfrac{1}{R_2}+\dfrac{1}{R_3}}$

 


解答 (4)  

直流電源で定常状態なので,コンデンサには電流は流れない。
また、コイルは無視できるので、$R_2[\Omega]$,$R_3[\Omega]$の並列回路となるので、

並列部の合成抵抗は$\dfrac{1}{\dfrac{1}{R_2}+\dfrac{1}{R_3}}$

よって、答えは

(4) $\dfrac{\dfrac{V}{1}}{\dfrac{1}{R_2}+\dfrac{1}{R_3}}$

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