橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 理論 問13

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  問13

 

 図1は,固定バイアス回路を用いたエミッタ接地トランジスタ増幅回路である。図2は,トランジスタの五つのベース電流$I_B$に対するコレクターエミッタ間電圧$V_{CE}$とコレクタ電流$I_C$との静特性を示している。この$V_{CE}-I_C$特性と直流負荷線との交点を動作点という。図1の回路の直流負荷線は図2のように与えられる。動作点が$V_{CE}=4.5V$のとき,バイアス抵抗$R_B$の値 $[M\Omega]$として最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 ただし,ベースーエミッタ間電圧$V_{BE}$は,直流電源電圧$V_{CC}$に比べて十分小さく無視できるものとする。なお,$R_L$は負荷抵抗であり,$C_1,C_2$は結合コンデンサである。

 

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(1)0.5  (2)1.0  (3)1.5  (4)3.0  (5)6.0


   


 

答え (3)

 

動作点が$V_{CE}=4.5V$のとき,図2から
$I_B=6\mu A$
となるので,
$V_{CC}=R_B I_B +V_{BE}$
ここで,ベースーエミッタ間電圧$V_{BE}$は,直流電源電圧$V_{CC}$に比べて十分小さく無視できるので,
$V_{CC}=R_B I_B$ より

 $R_B=\dfrac{V_{CC}}{I_B}=\dfrac{9}{6 \times 10^{-6}}=1.5 \times 10^6=1.5 M \Omega$