橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成30年(2018年) 電験三種 理論 問8

問8は交流回路の位相差の問題です。

勘違いしそうな感じの問題ですが、ベクトル(矢印)の向きに注意しましょう。

この問題も確実に押さえておきたい問題です。

 

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ビデオや書籍でも学習しましょう。


 問8

 図のように,角周波数$\omega {\rm [rad/s]}$の交流電源と力率$\dfrac{1}{\sqrt{2}}$の誘導性負荷$Z[\Omega]$との間に,抵抗値$R[\Omega]$の抵抗器とインダクタンス$L[H]$のコイルが接続されている。$R=\omega L$とするとき,電源電圧$\dot{V_1}[V]$と負荷の端子電圧$V_2[V]$との位相差の値[°]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

f:id:hashi-rei-channel:20190404183338p:plain

(1)0
(2)30
(3)45
(4)60
(5)90


答え(1)

 

 $R=\omega L$とするとき、位相は遅れ45°となる。

このとき、力率$\cos \theta=\dfrac{1}{\sqrt{2}},\theta=45^{\circ}$の負荷が接続されているが、端子電圧$V_2[V]$の方向が逆のため、進み45°と考えられる。

よって、位相差は0°となる。