橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和4年(2022年) 上期 電験三種 理論 問3

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問3は、相互インダクタンスの問題です。

 


 図のような環状鉄心に巻かれたコイルがある。
図の環状コイルについて,
・端子1-2間の自己インダクタンスを測定したところ,$40mH$であった。

・端子3-4間の自己インダクタンスを測定したところ,$10mH$であった。

・端子2と3を接続した状態で端子1-4間のインダクタンスを測定したところ,$86mH$であった。

 このとき,端子1-2間のコイルと端子3-4間のコイルとの間の結合係数$k$の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)$0.81$ (2)$0.90$ (3)$0.95$ (4)$0.98$ (5)$1.8$

 


解答 (2)  

 

・端子1-2間の自己インダクタンスを測定したところ,$40mH$であった。これを$L_1=40mH$とします。

・端子3-4間の自己インダクタンスを測定したところ,$10mH$であった。これを$L_2=10mH$とします。

・端子2と3を接続した状態で端子1-4間のインダクタンスを測定したところ,$86mH$であった。

端子2と3を接続すると和動接続となるので、以下のような式となります。
$86=L_1+L_2+2M$
また、相互インダクタンス$M$は次式で表されるので、

$M=k \sqrt{L_1 L_2}$

$86=L_1+L_2+2k \sqrt{L_1 L_2}$

$86=40+10+2 k \sqrt{40 \times 10}$

$36=40k$
$k=0.9$

よって、(2)$0.90$