橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 理論 問3

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  問3

 

 環状鉄心に,コイル1及びコイル2が巻かれている。二つのコイルを図1のように接続したとき,端子A-B間の合成インダクタンスの値は$1.2H$であった。
 次に,図2のように接続したとき,端子C-D間の合成インダクタンスの値は2.0Hであった。このことから,コイル1の自己インダクタンス$L$の値$[H]$,コイル1及びコイル2の相互インダクタンス$ M $の値$[H]$の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
 ただし,コイル1及びコイル2の自己インダクタンスはともに$L[H]$,その巻数を$N$とし,また,鉄心は等断面,等質であるとする。

 

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  自己インダクタンス $L$ 相互インダクタンス $ M $ 
(1) 0.4 0.2
(2) 0.8 0.2
(3) 0.8 0.4
(4) 1.6 0.2
(5) 1.6 0.4

 

  


 

答え (2)

図1は磁界の方向が逆方向になるので
合成インダクタンスは

$L+L-2M=2L-2M=1.2H$・・・①

図2は磁界の方向が同方向になるので
合成インダクタンスは

$L+L+2M=2L+2M=2.0H$・・・②

①+②より
$4L=3.2$
$L=0.8H$
①に代入して
$2 \times 0.8-2M=1.2$
$-2M=-0.4$
$M=0.2$