橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和3年(2021年) 電験三種 電力 問6

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問6は、太陽光発電風力発電などの問題です。

解いてみましょう。


 

 分散型電源に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)太陽電池で発生した直流の電力を交流系統に接続する場合は,インバータにより直流を交流に変換する。連系保護装置を用いると,系統の停電時などに電力の供給を止めることができる。

(2)分散型電源からの逆潮流による系統電圧上昇を抑制する手段として,分散型電源の出力抑制や,電圧調整器を用いた電圧の制御などが行われる。

(3)小水力発電では,河川や用水路などでの流込み式発電が用いられる場合が多い。

(4)洋上の風力発電所と陸上の系統の接続では,海底ケーブルによる直流送電が用いられることがある。ケーブルでの直流送電のメリットとして,誘電損を考慮しなくてよいことなどが挙げられる。

(5)一般的な燃料電池発電は,水素と酸素との吸熱反応を利用して電気エネルギーを作る発電方式であり,負荷変動に対する応答が早い。

 



解答(5)   

誤っているものに注意しましょう。
誤っているのは

(5)一般的な燃料電池発電は,水素と酸素との吸熱反応を利用して電気エネルギーを作る発電方式であり,負荷変動に対する応答が早い。

 燃料電池は酸素と水素が水に化学変化する際の電子を取り出して,発電する方法。発電する際に発生する熱を使用することによって,高効率な発電が可能。化学反応は次のようになります。
・燃料極 $\ce{2H^2 -> 4H^{+} +4e-} $
・空気極 $\ce{O^2 +4H^{+} +4e- -> 2H_2 O}$

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