橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成28年(2016年) 電験三種 電力 問14

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そちらも見て下さい。


  

 


 送電線路に用いられる導体に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)導体の特性として,一般に導電率は高く引張強さが大きいこと,質量及び線熱膨張率が小さいこと,加工性及び耐食性に優れていることなどが求められる。

(2)導体には,一般に銅やアルミニウム又はそれらの合金が用いられ,それらの導体の導電率は,温度や不純物成分,加工条件,熱処理条件などによって異なり,標準軟鋼の導電率を100\%として比較した百分率で表される。

(3)地中ケーブルの銅導体には,一般に軟銅が用いられ,硬銅と比べて引張強さは小さいが,伸びや可とう性に優れ,導電率が高い。

(4)鋼心アルミより線は,中心に亜鉛めっき鋼より線,その周囲に軟アルミ線をより合わせた電線であり,アルミの軽量かつ高い導電性と,銅の強い引張強さとをもつ代表的な架空送電線である。

(5)純アルミニウムは,純銅と比較して導電率が$\dfrac{2}{3}$程度,比重が$\dfrac{1}{3}$程度であるため,電気抵抗と長さが同じ電線の場合,アルミニウム線の質量は銅線のおよそ半分である。

 

 


解答 (4)  

(4)鋼心アルミより線は,中心に亜鉛めっき鋼より線,その周囲に軟アルミ線をより合わせた電線であり,アルミの軽量かつ高い導電性と,銅の強い引張強さとをもつ代表的な架空送電線である。×
軟アルミ線ではなく「硬アルミ線」