平成28年(2016年) 電験三種 理論 問18
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そちらも見て下さい。
振幅変調について、次の(a)及び(b)の問いに答えよ。
(a)図1の波形は、正弦波である信号波によって搬送波の振幅を変化させて得られた変調波を表している。この変調波の変調度の値として最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
(1) 0.33 (2) 0.5 (3) 1.0 (4) 2.0 (5) 3.0
(b)次の文章は、直線検波回路に関する記述である。
振幅変調した変調波の電圧を、図2の復調回路に入力して復調したい。コンデンサ$C[F]$と抵抗$R[\Omega]$を並列接続した合成インピーダンスの両端電圧に求められることは、信号波の成分が[ (ア) ]ことと、搬送波の成分が[ (イ) ]ことである。そこで、合成インピーダンスの大きさは、信号波の周波数に対してほぼ抵抗$R[\Omega]$となり、搬送波の周波数に対して[ (ウ) ]なくてはならない。
(ア) | (イ) | (ウ) | |
(1) | ある | なくなる | 大きく |
(2) | ある | なくなる | 小さく |
(3) | なくなる | ある | 小さく |
(4) | なくなる | なくなる | 小さく |
(5) | なくなる | ある | 大きく |
解答 (a):(2),(b):(2)
(a)振幅変調$AM$の変調度は次のように表されます。
振幅の最大値 $\times 2=A$,振幅の最小値$\times 2=B$とすると
$
m=\dfrac{A-B}{A+B}
=\dfrac{\dfrac{3}{2} a \times 2-\dfrac{1}{2} a \times 2}{\dfrac{3}{2} a \times 2+\dfrac{1}{2} a \times 2}
=\dfrac{2}{4}
=0.5
$
解答 (2)
(b)
信号波の成分が[ (ア)ある ]ことと、搬送波の成分が[ (イ)なくなる ]ことである。そこで、合成インピーダンスの大きさは、信号波の周波数に対してほぼ抵抗$R[\Omega]$となり、搬送波の周波数に対して[ (ウ)小さく ]なくてはならない。
となるので、解答 (2)