橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 電力 問2

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  問2

 

 次の文章は,水車のキャビテーションに関する記述である。

 運転中の水車の流水経路中のある点で[ (ア) ]が低下し,そのときの[ (イ) ]以下になると,その部分の水は蒸発して流水中に微細な気泡が発生する。その気泡が[ (ア) ]の高い箇所に到達すると押し潰され消滅する。このような現象をキャビテーションという。水車にキャビテーションが発生すると,ランナやガイドべーンの壊食,効率の低下,[ (ウ) ]の増大など水車に有害な現象が現れる。
 吸出し管の高さを[ (エ) ]することは,キャビテーションの防止のため有効な対策である。

 上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる組み合わせとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

   (ア)   (イ)   (ウ)   (エ) 
(1) 流速  飽和水蒸気圧  吸出し管水圧  低く 
(2) 流速  最低流速  吸出し管水圧  高く 
(3) 圧力  飽和水蒸気圧  吸出し管水圧  低く 
(4) 圧力  最低流速  振動や騒音  高く 
(5) 圧力  飽和水蒸気圧  振動や騒音  低く 

   


 

答え (5)

 

 運転中の水車の流水経路中のある点で[ 圧力 ]が低下し,そのときの[ 飽和水蒸気圧 ]以下になると,その部分の水は蒸発して流水中に微細な気泡が発生する。その気泡が[ 圧力 ]の高い箇所に到達すると押し潰され消滅する。このような現象をキャビテーションという。水車にキャビテーションが発生すると,ランナやガイドべーンの壊食,効率の低下,[ 振動や騒音 ]の増大など水車に有害な現象が現れる。
 吸出し管の高さを[ 低く ]することは,キャビテーションの防止のため有効な対策である。