電験三種 電力 基礎力向上テキスト-12
amazon kindle版の「電験三種」に関する本を出版しました。
そちらも見て下さい。
2. 火力発電
2.1 熱力学
(3)水の状態変化
①飽和状態
水に熱を与え水蒸気なるとき,この水蒸気の蒸発がある程度まで進むと止まってしまう。これを飽和状態と呼びます。このときの温度は飽和温度,圧力は飽和圧力,水蒸気を飽和水蒸気と呼びます。大気圧では100℃のとき,沸点となりますが,このとき,飽和水蒸気圧が大気圧と等しくなります。
②顕熱と潜熱
顕熱は熱を加えると温度変化として現れる熱量
例えば,10℃の水10gに42[J]の熱を加えると水が11℃に変化する。(水の比熱を4.2とする。)
潜熱は熱を加えても温度変化が現れない熱量
例えば,100℃の沸騰水にいくら熱を加えても温度変化しない。水蒸気に状態変化する。