橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 理論 問18

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  問18

 

 演算増幅器を用いた回路について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(a)図1の回路の電圧増幅度$\dfrac{v_o}{v_i}$を3とするためには,$\alpha $をいくらにする必要があるか。$\alpha $の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

f:id:hashi-rei-channel:20200425221933p:plain

(1)0.3  (2)0.5  (3)1  (4)2  (5)3


(b)図2の回路は,図1の回路に,帰還回路として2個の$5 k \Omega$の抵抗と2個の$0.1 \mu F$のコンデンサを追加した発振回路である。発振の条件を用いて発振周波数の値$f[kHz]$を求め,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

f:id:hashi-rei-channel:20200425221617p:plain

(1)0.2  (2)0.3  (3)0.5  (4)2  (5)3

   


 

答え (a):(4) ,(b):(2)

 

(a)
この接続方法は非反転増幅回路である。
このため,増幅率は$\dfrac{R+\alpha R}{R}$で求められる。

電圧増幅度$\dfrac{v_o}{v_i}$を3とするためには
$\alpha =2$とすればよい。

(b)この接続方法の発信周波数は

$f=\dfrac{1}{2 \pi \sqrt{0.1 \times 10^{-6} \times 0.1 \times 10^{-6} \times 5 \times 10^3 \times 5 \times 10^3}}=318.3 Hz \fallingdotseq 0.3kHz$