橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-29

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そちらも見て下さい。 

 


第4編 三相交流回路

2. 結線方法

(3)ΔΔ結線
 図4.4にΔΔ結線を示します。ここで,図4.4では$a$相しか示していませんが,$b$相,$c$相も同じです。Δ結線の起電力$a b$間の電圧$E_a$を相電圧,$a b$間を流れる電流$I_{a b}$を相電流,$a-a'$間を流れる電流を線電流,$a'-b'$間の電流は相電流,$a-b$間の電圧$E_{a b}$を線間電圧と呼びます。

 

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(4)Δ結線の相電流と線電流
 Δ結線において相電流$I_{ab}$のベクトルを基準に考えると,図4.5のように線電流Iaを表すことができます。このベクトルから分かるように,$I_a$は$I_{a b}$より$\sqrt{3}$倍大きく,位相も$30^{\circ}$遅れています。

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 このように、電圧、電流、インピーダンスを、Δ結線をY結線に変換することができることが分かります。

 Y結線に変換すると、各相ごとに考えることができるので、三相から単相に変えることができると、通常の交流回路として扱うことができ、計算が簡単になります。