電験三種 理論 基礎力向上テキスト-13
amazon kindle版の「最新令和2年版 電験三種(理論)基礎力向上テキスト」に関する本を出版しました。
そちらも見て下さい。
1. 交流回路
1.1 正弦波交流
(2)交流と位相
図1.2に交流の位相について示します。
図1.2に示される交流の電圧の瞬時値は次式で表されます。
$e_1=E_m \sin \omega t$
$e_2=E_m \sin (\omega t+\theta_1)$
$e_3=E_m \sin (\omega t+\theta_2)$
ここで,θ1,θ2などを位相差と呼びます。
電圧$e_1$に対して$e_2$は$\theta_1$進んでいます。
電圧$e_1$に対して$e_3$は$\theta_2$遅れています。
逆の場合は
電圧$e_2$に対して$e_1$は$\theta_1$遅れています。
電圧$e_3$に対して$e_1$は$\theta_2$進んでいます。
例えば、図1.2の(b)は$e_3$の方が進んでいるように見えますが,-側から時間が進んでいきますので遅れています。
$e_1$は0のとき0ですが、$e_3$はそれより$\theta_2$時間遅れて0となります。