橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-13

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そちらも見て下さい。 

 


 1. 交流回路

 1.1 正弦波交流

(2)交流と位相

 図1.2に交流の位相について示します。

 

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図1.2に示される交流の電圧の瞬時値は次式で表されます。
 $e_1=E_m \sin \omega t$
 $e_2=E_m \sin (\omega t+\theta_1)$
 $e_3=E_m \sin (\omega t+\theta_2)$

ここで,θ1,θ2などを位相差と呼びます。

電圧$e_1$に対して$e_2$は$\theta_1$進んでいます。
電圧$e_1$に対して$e_3$は$\theta_2$遅れています。

逆の場合は
電圧$e_2$に対して$e_1$は$\theta_1$遅れています。
電圧$e_3$に対して$e_1$は$\theta_2$進んでいます。

例えば、図1.2の(b)は$e_3$の方が進んでいるように見えますが,-側から時間が進んでいきますので遅れています。
$e_1$は0のとき0ですが、$e_3$はそれより$\theta_2$時間遅れて0となります。