橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 電力 問4

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そちらも見て下さい。

 

問4は、原子力発電所の問題です。

選択問題です。消去法などを用いて、選択肢を減らしましょう。

解いてみましょう。


 1gのウラン235核分裂し,0.09%の質量欠損が生じたとき,これにより発生するエネルギーと同じだけの熱量を得るのに必要な石炭の質量の値[kg]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。


 ただし,石炭の発熱量は$2.51 \times 10^4$ kJ/kgとし,光速は$3.0 \times 10^8$ m/sとする。

 

(1)16  (2)80  (3)160  (4)3200  (5)48000

 


解答 (4)  

 

核分裂により発生する熱量は
$E=mc^2$[J]
より、
$E=1\times 10^{-3}\times 0.09\times 10^{-2}\times(3.0 \times 10^8)^2$
$=8.1 \times 10^{10}$[J]
$=8.1 \times 10^7$[kJ]
石炭の発熱量は$2.51 \times  10^4$ kJ/kgより
$8.1 \times 10^7 \div(2.51 \times 10^4)=3.23 \times 10^3  \fallingdotseq 3200$[kg]