橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 理論 問13

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そちらも見て下さい。

 

問13は増幅度に関する問題です。

選択問題です。

解いてみましょう。


  図のように電圧増幅度$A v(\gt 0)$の増幅回路と帰還率$\beta(0 \lt \beta \leqq 1)$の帰還回路からなる負帰還増幅回路がある。この負帰還増幅回路に関する記述として、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,帰還率$\beta$は周波数によらず一定であるものとする。


(1)負帰還増幅回路の帯域幅は,負帰還をかけない増幅回路の帯域幅よりも狭くなる。


(2)電源電圧の変動に対して負帰還増幅回路の利得は,負帰還をかけない増幅回路よりも不安定である。

(3)負帰還をかけることによって,増幅回路の内部で発生するひずみや雑音が増加する。

(4)負帰還をかけない増幅回路の電圧増幅度$A v$と帰還回路の帰還率$\beta$の積が1より十分小さいとき,負帰還増幅回路全体の電圧増幅度は帰還率$\beta$の逆数で近似できる。

(5)負帰還増幅回路全体の利得は,負帰還をかけない増幅回路の利得よりも低下する。

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解答 (5)  

フィードバック回路のブロック線図を書き直すと図のようになり,
分母は1より大きくなり

(5)負帰還増幅回路全体の利得は,負帰還をかけない増幅回路の利得よりも低下する。

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