橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 理論 問3

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そちらも見て下さい。

 

問3はヒステリシスループの問題です。

これは選択問題です。

解いてみましょう。


  図は積層した電磁鋼板の鉄心の磁化特性(ヒステリシスループ)を示す。図中のB[T]及びH[A/m]はそれぞれ磁束密度及び磁界の強さを表す。この鉄心にコイルを巻きリアクトルを制作し,商用交流電源に接続した。実効値がV[V]の電源電圧を印加すると図中の矢印で示す軌跡が確認された。コイル電流が最大のときの点は[ (ア) ]である。次に,電源電圧実効値が一定に保たれたまま,周波数がやや低下したとき,ヒステリシスループの面積は[ (イ) ]。一方,周波数が一定で,電源電圧実効値が低下したとき,ヒステリシスループの面積は[ (ウ) ]。最後に,コイル電流実効値が一定で,周波数がやや低下したとき,ヒステリシスループの面積は[ (エ) ]。

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 上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  (ア) (イ) (ウ) (エ)
(1) 1 大きくなる 小さくなる 大きくなる
(2) 2 大きくなる 小さくなる あまり変わらない
(3) 3 あまり変わらない あまり変わらない 小さくなる
(4) 2 小さくなる 大きくなる あまり変わらない
(5) 1 小さくなる 大きくなる あまり変わらない

解答 (2)  

 図は積層した電磁鋼板の鉄心の磁化特性(ヒステリシスループ)を示す。図中のB[T]及びH[A/m]はそれぞれ磁束密度及び磁界の強さを表す。この鉄心にコイルを巻きリアクトルを制作し,商用交流電源に接続した。実効値がV[V]の電源電圧を印加すると図中の矢印で示す軌跡が確認された。コイル電流が最大のときの点は[ 2 ]である。次に,電源電圧実効値が一定に保たれたまま,周波数がやや低下したとき,ヒステリシスループの面積は[ 大きくなる ]。一方,周波数が一定で,電源電圧実効値が低下したとき,ヒステリシスループの面積は[ 小さくなる ]。最後に,コイル電流実効値が一定で,周波数がやや低下したとき,ヒステリシスループの面積は[ あまり変わらない ]。