橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 機械 問4

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問4は、誘導電動機に関する問題です。

選択問題です。消去法などを用いて、選択肢を減らしましょう。

解いてみましょう。


 次の文章は,誘導機の速度制御に関する記述である。次の文章は,誘導機の速度制御に関する記述である。
 誘導機の回転速度$n[min^{-1}]$は,滑り$s$,電源周波数$f[Hz]$,極数$p$を用いて$n=120 \cdot $[ (ア) ] と表される。したがって,誘導機の速度は電源周波数によって制御することができ,特にかご形誘導電動機において [ (イ) ]電源装置を用いた制御が広く利用されている。 かご形誘導機ではこの他に,運転中に固定子巻線の接続を変更して[ (ウ) ]を切り換える制御法や,[ (エ) ]の大きさを変更する制御法がある。前者は,効率はよいが,速度の変化が段階的となる。後者は,速度の安定な制御範囲を広くするために[ (オ) ]の値を大きくとり,銅損が大きくなる。 巻線形誘導機では,[ (オ) ]の値を調整することにより,トルクの比例推移を利用して速度を変える制御法がある。


 上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ),(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

   (ア)   (イ)   (ウ)   (エ)   (オ) 
(1) $\dfrac{sf}{p}$ CVCF 極数 一次電圧 一次抵抗
(2) $\dfrac{(1-s)f}{p}$ CVCF 相数 二次電圧 二次抵抗
(3) $\dfrac{sf}{p}$ VVVF 相数 二次電圧 一次抵抗
(4) $\dfrac{(1-s)f}{p}$ VVVF 相数 一次電圧 一次抵抗
(5) $\dfrac{(1-s)f}{p}$ VVVF 極数 一次電圧 二次抵抗

  


解答 (5)  

 

誘導機の回転速度$n[min^{-1}]$は,滑り$s$,電源周波数$f[Hz]$,極数$p$を用いて$n=120 \cdot $[$\dfrac{(1-s)f}{p}$ ] と表される。したがって,誘導機の速度は電源周波数によって制御することができ,特にかご形誘導電動機において [ VVVF ]電源装置を用いた制御が広く利用されている。
 かご形誘導機ではこの他に,運転中に固定子巻線の接続を変更して[ 極数 ]を切り換える制御法や,[ 一次電圧 ]の大きさを変更する制御法がある。前者は,効率はよいが,速度の変化が段階的となる。後者は,速度の安定な制御範囲を広くするために[ 二次抵抗 ]の値を大きくとり,銅損が大きくなる。
 巻線形誘導機では,[ 二次抵抗 ]の値を調整することにより,トルクの比例推移を利用して速度を変える制御法がある。