橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成28年(2016年) 電験三種 理論 問4

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そちらも見て下さい。

 

 


 図のように、磁極N,Sの間に中空球体鉄心を置くと、NからSに向かう磁束は、[ (ア) ]ようになる。このとき、球体鉄心の中空部分(内部の空間)の点Aでは、磁束密度は極めて[ (イ) ]なる。これを[ (ウ) ]という。
 ただし、磁極N,Sの間を通る磁束は、中空球体鉄心を置く前と置いた後とで変化しないものとする。

 上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)及び(ウ)に当てはまる組み合わせとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

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  (ア)  (イ)  (ウ) 
(1)  鉄心を避けて通る  低く  磁気誘導
(2)  鉄心中を通る  低く  磁気遮へい
(3)  鉄心を避けて通る  高く  磁気遮へい
(4)  鉄心中を通る  低く  磁気誘導
(5)  鉄心中を通る  高く  磁気誘導


 


解答 (2)  

 

図のように、磁極N,Sの間に中空球体鉄心を置くと、NからSに向かう磁束は、[ (ア) 鉄心中を通る ]ようになる。このとき、球体鉄心の中空部分(内部の空間)の点Aでは、磁束密度は極めて[ (イ)低く ]なる。これを[ (ウ)磁気遮へい ]という。

 鉄の透磁率は、空気中と比べて非常に高く、比透磁率は1000程度のため、ほとんどの磁束は鉄心中を通る。