橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 機械 問5

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  問5

 

 定格出力$10MV \cdot A$,定格電圧$6.6kV$,百分率同期インピーダンス$80\%$の三相同期発電機がある。三相短絡電流$700A$を流すのに必要な界磁電流が$50A$である場合,この発電機の定格電圧に等しい無負荷端子電圧を発生させるのに必要な界磁電流の値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
 ただし,百分率同期インピーダンスの抵抗分は無視できるものとする。

(1)50.0  (2)62.5  (3)78.1  (4)86.6  (5)135.3

 


 

答え (3)

 

定格出力$10MV \cdot A$,定格電圧$6.6kV$,百分率同期インピーダンス$80\%$ときの電流は

$I=\dfrac{10 \times 10^6}{\sqrt{3} \times 6600}=874.77 A$
インピーダンス$100 \%$の時の電流は,インピーダンスに比例するので

 $874.77 \times \dfrac{100}{80}=1093.5 A$

三相短絡電流$700A$を流すのに必要な界磁電流が$50A$より,

界磁電流と電機子電流が比例するので,

 $1093.5 \times \dfrac{50}{700}=78.1 A$