橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 電力 問12

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  問12

 

 次の文章は,我が国の高低圧配電系統における保護について述べた文章である。

 6.6kV高圧配電線路は,60kV以上の送電線路や送電用変圧器に比べ,電線路や変圧器の絶縁が容易であるため,故障時に健全相の電圧上昇が大きくなっても特に問題にならない。また,1線地絡電流を [ (ア) ]するために [ (イ) ]方式が採用されている。
 一般に,多回線配電線路では地絡保護に地絡方向継電器が用いられる。これは,故障時に故障線路と健全線路における地絡電流が [ (ウ) ]となることを利用し,故障回線を選択するためである。
 低圧配電線路で短絡故障が生じた際の保護装置として [ (エ) ]が挙げられるが,これは,通常,柱上変圧器の [ (オ) ]側に取り付けられる。

 上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ),(エ)及び(オ)に当てはまる組み合わせとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

   (ア)   (イ)   (ウ)   (エ)   (オ) 
(1) 大きく  非接地  逆位相  高圧カットアウト  二次 
(2) 大きく  接地  逆位相  ケッチヒューズ  一次 
(3) 小さく  非接地  逆位相  高圧カットアウト  一次 
(4) 小さく  接地  同位相  ケッチヒューズ  一次 
(5) 小さく  非接地  同位相  高圧カットアウト  二次 

 


 

答え (3)

 

 6.6kV高圧配電線路は,60kV以上の送電線路や送電用変圧器に比べ,電線路や変圧器の絶縁が容易であるため,故障時に健全相の電圧上昇が大きくなっても特に問題にならない。また,1線地絡電流を [ 小さく ]するために [ 非接地 ]方式が採用されている。
 一般に,多回線配電線路では地絡保護に地絡方向継電器が用いられる。これは,故障時に故障線路と健全線路における地絡電流が [ 逆位相 ]となることを利用し,故障回線を選択するためである。
 低圧配電線路で短絡故障が生じた際の保護装置として [ 高圧カットアウト ]が挙げられるが,これは,通常,柱上変圧器の [ 一次 ]側に取り付けられる。