橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-11

amazon kindle版の「最新令和2年版 電験三種(理論)基礎力向上テキスト」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。 

 


 2. 直流回路の法則

 2.7 ΔY変換,YΔ変換

 3相交流のときや,ブリッジ回路の計算を簡単にするためにΔY変換,YΔ変換を行います。

 

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図のような回路において,等価回路が成り立つ条件は, 

ΔY変換では

$R_1=\dfrac{R_{12} R_{31}}{R_{12}+R_{23}+R_{31}}$

$R_2=\dfrac{R_{12} R_{23}}{R_{12}+R_{23}+R_{31}}$

$R_3=\dfrac{R_{23} R_{31}}{R_{12}+R_{23}+R_{31}}$

  

YΔ変換では

$R_{12}=\dfrac{R_1 R_2+R_2 R_3+R_3 R_1}{R_3}$

$R_{23}=\dfrac{R_1 R_2+R_2 R_3+R_3 R_1}{R_1}$

$R_{31}=\dfrac{R_1 R_2+R_2 R_3+R_3 R_1}{R_2}$

 

 三相回路のほとんどの場合は、三相平衡負荷なので、

Δ→Y変換では$\dfrac{1}{3}$倍,

Y→Δ変換では3倍

になると覚えておくと良いでしょう。