橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 電力 問14

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そちらも見て下さい。

 

問14は、絶縁材料に関する問題です。

選択問題です。消去法などを使って、選択肢を減らしましょう。

解いてみましょう。


 電気絶縁材料に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちか
ら一つ選べ。

 

(1)気体絶縁材料は,液体,固体絶縁材料と比較して,一般に電気抵抗率及び誘電率が低いため,固体絶縁材料内部にボイド(空隙,空洞)が含まれると,ボイド部での電界強度が高められやすい。

 

(2)気体絶縁材料は,液体,固体絶縁材料と比較して,一般に絶縁破壊強度が低いが,気圧を高めるか,真空状態とすることで絶縁破壊強度を高めることができる性質がある。

 

(3)内部にボイドを含んだ固体絶縁材料では,固体絶縁材料の絶縁破壊が生じなくても,ボイド内の気体が絶縁破壊することで部分放電が発生する場合がある。

 

(4)固体絶縁材料は,熱や電界,機械的応力などが長時間加えられることによって,固体絶縁材科内部に微小なボイドが形成されて,部分放電が発生する場合がある。

 

(5)固体絶縁材料内部で部分放電が発生すると,短時間に固体絶縁材料の絶縁破壊が生じることはなくても,長時間にわたって部分放電が継続的又は断続的に発生することで,固体絶縁材料の絶縁破壊に至る場合がある。

 


解答 (1)  

 

「誤っているもの」に注意しましょう。

 

(1)気体絶縁材料は,液体,固体絶縁材料と比較して,一般に電気抵抗率及び誘電率が低いため,固体絶縁材料内部にボイド(空隙,空洞)が含まれると,ボイド部での電界強度が高められやすい。

 

ボイドが生じると、電界強度が低くなる。