橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 理論 問10

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そちらも見て下さい。

 

問10は過渡現象の問題です。

解いてみましょう。


 図のように,電圧$ 1kV $に充電された静電容量$100\mu F $のコンデンサ、抵抗$1 k \Omega $,スイッチからなる回路がある。スイッチを閉じた直後の過渡的に流れる電流の時定数 τ の値[s]と,スイッチを閉じてから十分に時間が経過するまでに抵抗で消費されるエネルギー$ W $の値[J]の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

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   τ   W 
(1) 0.1 0.1
(2) 0.1 50
(3) 0.1 100
(4) 10 0.1
(5) 10 50

 


解答 (2)  

 

時定数はτ$=RC$より
$RC=1\times 10^3 \times 100 \times 10^{-6}=0.1[s]$

抵抗で消費されるエネルギー$W$は、コンデンサに蓄えられているエネルギーに等しいので、

$\dfrac{1}{2}CV^2=\dfrac{1}{2} \times 100 \times 10^{-6} \times (1 \times 30^3)^2=50[J]$