橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成30年(2018年) 電験三種 電力 問13

問13は三相回路の電力に関する問題です。

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 問13

 

 三相3線式高圧配電線で力率$\cos \phi_1=0.76$(遅れ),負荷電力$ P_1[kW] $の三相平衡負荷に電力を供給している。三相平衡負荷の電力が$ P_2[kW] $,力率が$ \cos \phi_2 $(遅れ)に変化したが線路損失は変わらなかった。$ P_1 $が$ P_2 $の0.8倍であったとき,負荷電力が変化した後の力率$\cos \phi_2$(遅れ)の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,負荷の端子電圧は変わらないものとする。

(1)0.61 (2)0.68  (3)0.85  (4)0.90  (5)0.95

  


 

答え (5)

 

電力損失が変わらないので、線電流は変化しない。
また、線間電圧は変化しないとすると、

$P_1=\sqrt{3}VI \cos \phi_1$
$P_2=\sqrt{3}VI \cos \phi_2$

$P_1$が$P_2$の0.8倍より、
$\sqrt{3}VI \cos \phi_1=\sqrt{3}VI \cos \phi_2 \times 0.8$

$0.76= \cos \phi_2 \times 0.8$
$ \cos \phi_2=0.95$