橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成30年(2018年) 電験三種 理論 問5

問5は抵抗器の電力の問題です。

この問題は確実に押さえておきたい問題です。

 

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問5

 次の文章は,抵抗器の許容電力に関する記述である。

 

 許容電力$\dfrac{1}{4}W$,抵抗値$100 \Omega$の抵抗器$A$,及び許容電力$\dfrac{1}{8} W$,抵抗値$200 \Omega$の抵抗器$B$がある。抵抗器$A$と抵抗器$B$とを直列に接続したとき,この直列抵抗に流すことのできる許容電流の値は[ (ア) ] mAである。また,直列抵抗全体に加えることのできる電圧の最大値は,抵抗器$A$と抵抗器$B$とを並列に接続したときに加えることのできる電圧の最大値の[ (イ) ] 倍である。

 

 上記の記述中の空白箇所(ア)及び(イ)に当てはまる数値の組合せとして,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

 

  (ア) (イ)
(1) 25.0 1.5
(2) 25.0 2.0
(3) 37.5 1.5
(4) 50.0 0.5
(5) 50.0 2.0

 


答え(1)

 

[ ア ]

抵抗器$A$に流すことのできる電流は

許容電力$\dfrac{1}{4}W$,抵抗値$100 \Omega$より、

$P=RI^2$より

$\dfrac{1}{4}=100 \times I^2$

$I=\dfrac{1}{20}=0.05A=50 mA$

 

抵抗器$B$に流すことのできる電流は

許容電力$\dfrac{1}{8}W$,抵抗値$200 \Omega$より、

$\dfrac{1}{8}=200 \times I^2$

$I=\dfrac{1}{40}=0.025A=25 mA$

 

よって、(ア)は$25mA$

 

[ イ ]

$25mA$流すことができるので、

このときの電圧は$V=100 \times 0.025+200 \times 0.025=7.5V$

 

並列になったときに加えることができる電圧は

抵抗器$A$は、$P=\dfrac{V^2}{R}$

$\dfrac{1}{4}=\dfrac{V^2}{100}$

$V=5[V]$

 

抵抗器$B$は、

$\dfrac{1}{8}=\dfrac{V^2}{200}$

$V=5[V]$

よって、抵抗器$A,B$どちらも$5V$加えることができる、

(イ)は$\dfrac{7.5}{5}=1.5$倍