橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成30年(2018年) 電験三種 理論 問3

問3は磁力の問題です。

この問題は確実に押さえておきたい問題です。

 


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 長さ$2m$の直線状の棒磁石があり,その両端の磁極は点磁荷とみなすことができ,その強さは,$N$極が$1 \times 10^{-4} Wb$,$S$極が$-1 \times 10^{-4} Wb$である。図のように,この棒磁石を点$BC$間に置いた。このとき,点$A$の磁界の大きさの値${\rm [A/m]}$として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

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 ただし,点$A,B,C$は,一辺を$2m$とする正三角形の各頂点に位置し,真空中にあるものとする。真空の透磁率は$ \mu_0=4 \pi \times 10^{-7} H/m $とする。また,$N$極,$S$極の各点磁荷以外の部分から点$A$への影響はないものとする。

(1)0

(2)0.79

(3)1.05

(4)1.58

(5)3.16

 


 

答え(4)

 

$H=\dfrac{1}{4 \pi \mu_0} \cdot \dfrac{m}{r^2}$とおけるので、

図から

$H_B=\dfrac{1}{4 \pi \mu_0} \cdot \dfrac{m}{r^2}=6.33 \times 10^4 \times \dfrac{1 \times 10^{-4}}{2^2}=1.58 A/m $

$H_C=\dfrac{1}{4 \pi \mu_0} \cdot \dfrac{m}{r^2}=6.33 \times 10^4 \times \dfrac{1 \times 10^{-4}}{2^2}=1.58 A/m $

 

図より$H $のベクトルも同じ大きさなので

$1.58 A/m $