橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和2年(2020年) 電験三種 理論 問2

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そちらも見て下さい。 

 

 


  問2

  四本の十分に長い導体円柱①~④が互いに平行に保持されている。(①~④は等しい直径を持ち,図の紙面を貫く方向に単位長さあたりの電気量+Q[C/m]又は-Q[C/m]で均一に帯電している。ただし,0>0とし,①の帯電電荷は正電荷とする。円柱の中心軸と垂直な面内の電気力線の様子を図に示す。ただし,電気力線の向きは示していない。このとき,①~④が帯びている単位長さあたりの電気量の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

f:id:hashi-rei-channel:20201005103532p:plain

 

    ①     ②     ③     ④  
(1) +Q +Q +Q  +Q
(2) +Q +Q -Q -Q
(3) +Q -Q +Q +Q
(4) +Q -Q -Q -Q
(5) +Q +Q +Q -Q

 


 

答え (2)

 

f:id:hashi-rei-channel:20201005103551p:plain

 電気力線は図のように2つの電荷が正負の場合と、どちらも正の場合は、次のように表すことができます。

 

 ①+Qより、③、④の電気力線の形は、電荷の極性が正負の場合と同じなので、③、④は-Qとなります。


 また、③と②は極性が正負の場合と形が同じなので、②は+Qとなります。

 

 分かりにくいですが、①の上側の電気力線の方向と、②の上側の電気力線の方向は、どちらも正の場合と同じとなっていることからも、②は+Qとなります。