橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和2年(2020年) 電験三種 理論 問1

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そちらも見て下さい。 

今年の理論の問題は、箔検電器などいつもと少し違う問題が出題されていますが、基本的な傾向は変わっていません。

 


  問1

  

 図のように,紙面に平行な平面内の平等電界$E$[V/m]中で$2C$の点電荷を点$A$から点$B$まで移動させ,さらに点$B$から点$C$まで移動させた。この移動に,外力による仕事$W=14J$を要した。点$A$の電位に対する点$B$の電位$V_{BA}$[Ⅴ]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。


 ただし,点電荷の移動はゆっくりであり,点電荷の移動によってこの平等電界は乱れないものとする。

 

(1) 5 (2) 7 (3) 10  (4) 14  (5) 20

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答え (3)

 

電圧(電位)$V=Ed$[V]
電荷を$Q$とすると、電位による位置エネルギー$W$は
$W=QV$[J]

 ここで、基本に立ち返って、$1C$の電荷が電界の向きに$2$点間を動くときに、電界が電荷にする仕事が$1J$のとき、$2$点間の電位差を$1V$とする。
 よって、$2C$の電荷が$0.7m$(電界の方向に$1.0m$進んで、$0.3m$戻る)と考え、このときの仕事が$14J$なので、
$14=2 \times V$
$V=7[V]$
よって、$0.7m$で$7V$なので、

点$A$の電位に対する点$B$の電位$V_{BA}$は

$AB$間の距離が$1.0m$より、$10V$となります。