橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 機械 問2

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そちらも見て下さい。

 

問2は、直流電動機に関する問題です。

選択問題です。消去法などを用いて、選択肢を減らしましょう。

解いてみましょう。


 直流機の電機子反作用に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)
のうちから一つ選べ。

 

(1)直流発電機や直流電動機では,電機子巻線に電流を流すと,電機子電流によって電機子周辺に磁束が生じ,電機子電圧を誘導する磁束すなわち励磁磁束が,電機子電流の影響で変化する。これを電機子反作用という。

 

(2)界磁電流による磁束のベクトルに対し,電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは,同じ向きとなるため,電動機として運転した場合に増磁作用,発電機として運転した場合に減磁作用となる。

 

(3)直流機の界磁磁極片に補償巻線を設け,そこに電機子電流を流すことにより,電機子反作用を緩和できる。

 

(4)直流機の界磁磁極のN極とS極の間に補極を設け,そこに設けたコイルに電機子電流を流すことにより,電機子反作用を緩和できる。

 

(5)ブラシの位置を適切に移動させることで,電機子反作用を緩和できる

 

 


解答 (2)  

 

「誤っているもの」に注意しましょう。

(2)界磁電流による磁束のベクトルに対し,電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは,同じ向きとなるため,電動機として運転した場合に増磁作用,発電機として運転した場合に減磁作用となる。

が誤っています。

(2)界磁電流による磁束のベクトルに対し,電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは,垂直方向となる。