橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

MENU

令和2年(2020年) 電験三種 機械 問2

amazon kindle版の「電験三種」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。 

 

 


  問2

 界磁に永久磁石を用いた小形直流発電機がある。回転軸が回らないよう固定し,電機子に3Vの電圧を加えると,定格電流と同じ1Aの電機子電流が流れた。

 次に,電機子回路を開放した状態で,回転子を定格回転数で駆動すると,電機子に15Vの電圧が発生した。この小形直流発電機の定格運転時の効率の値[%]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 ただし,ブラシの接触による電圧降下及び電機子反作用は無視できるものとし,損失は電機子巻線の銅損しか存在しないものとする。

(1)70  (2)75  (3)80  (4)85  (5)90

 


  答え (3) 

 

 電機子に3Vの電圧を加えると,定格電流と同じ1Aの電機子電流が流れたので、電機子による電圧降下は3Vであると考えられます。

 また電機子回路を開放した状態(無負荷)で電機子に15Vの電圧が発生したので定格電圧は15Vと考えられます。

よって、

出力$P_o=(15-3) \times 1=12W$、

入力は$15W$より、

効率は$12/15 \times 100=80 \%$