橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種の電気数学-17

amazon kindle版の「電験三種の電気数学」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。

 

数字の基礎、2進数、16進数などのn進数です。

 


1 n進数

 通常私たちは10進数を使っていますが、コンピュータ内では2進数が使われています。また、コンピュータで扱う2進数は、人間が扱う場合使いづらいので、8進数や16進数がよく使われています。

 10進数は次のように表されます。

 $123=1×10^2+2×10^1+3×10^0$

つまりそのケタの数値にその進数のケタ乗をかけたものになります。10進数と2進数8進数16進数の関係を示します。

 

 10進数   2進数   8進数   16進数 

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

0

1

10

11

100

101

110

111

1000

1001

1010

1011

1100

1101

1110

1111

10000

0

1

2

3

4

5

6

7

10

11

12

13

14

15

16

17

20

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

A

B

C

D

E

F

10

10進数以外の場合、その数値だけを見ても、何進数か分らないので

2進数の場合$123_{(2)}$

16進数の場合$AB5_{(16)}$

のように記述します。

2進数を10進数に直す場合について考えてみます。

①2進数$1011_{(2)}$を10進数に直しなさい。

$1 \times 2^3+0 \times 2^2+1 \times 2^1+1 \times 2^0=8+2+1=11$
②16進数123(16)を10進数に直しなさい。

$1 \times 16^2+2 \times 16^1+3 \times 16^0=256+32+3=291$
となります。

逆の場合はどうなるでしょう。

①10進数で11を2進数で表しなさい。これは次のように求めます
ケタが小さい方から計算するので、順番を間違わないようにしましょう。

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16進数でも同様に求めることができます。16進数の場合余りが10以上のときA~Fの文字になります。

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2 n進数の小数

 10進数の小数の場合次のように計算できます。

$12.34=1 \times 10^1+2 \times 10^0+3 \times10^{-1}+4 \times 10^{-2}$
 このため、n進数の計算でも同じように計算できます。

2進数1.11を10進数に直しなさい。

$1 \times 2^0+1 \times 2^{-1}+1 \times 2^{-2}=1+0.5+0.25=1.75$
10進数3.625を2進数に直しなさい。
3.625の整数部分と小数部分に分けます。

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