橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 機械 問3

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問3は、誘導電動機に関する問題です。

計算問題です。

解いてみましょう。


 

 $4$極の三相誘導電動機が$60 H z$の電源に接続され,出力$5.75 k W$,回転速度$1656 min^{-1}$で運転されている。このとき,一次銅損,二次銅損及び鉄損の三つの損失の値が等しかった。このときの誘導電動機の効率の値[$\%$]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ただし,その他の損失は無視できるものとする。

(1)76.0  (2)77.8  (3)79.3  (4)80.6  (5)88.5

  


解答 (3)  

 

同期速度は,$4$極の三相誘導電動機が$60 H z$より,

$N_s=\dfrac{120}{p} f=\dfrac{120}{4} \times 60=1800 [min^{-1}]$

すべりは

$s=\dfrac{1800-1656}{1800}=0.08$

二次銅損$P_{c2}$は

$P_{c2}=\dfrac{0.08}{1-0.08}\times 5.75=0.5 kW$

一次銅損,二次銅損及び鉄損の三つの損失の値が等しいので、
損失は$1.5 kW$となる。
よって、効率は

η$= \dfrac{5.75}{5.75+1.5 } \times 100=79.3 [\%] $