橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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令和元年(2019年) 電験三種 理論 問4

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そちらも見て下さい。

 

問4はコイルの磁束の問題です。

解いてみましょう。


 図のように,磁路の長さ$l=0.2m$,断面積$S=1\times10^{-4}m^2$の環状鉄心に巻数$N=8000$の銅線を巻いたコイルがある。このコイルに直流電流$I=0.1A$を流したとき,鉄心中の磁束密度は$B=1.28T$であった。このときの鉄心の透磁率$\mu$の値[H/m]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
 ただし,コイルによって作られる磁束は,鉄心中を一様に通り,鉄心の外部に漏れないものとする。

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(1) $1.6\times10^{-4}$  (2)$ 2.0\times10^{-4}$  (3)$ 2.4\times10^{-4}$
(4) $2.8\times10^{-4}$  (5) $3.2 \times 10^{-4}$

 


解答 (5)  

 公式

$B=\mu H$および$H=\dfrac{IN}{l}$より

$\mu=\dfrac{Bl}{IN}=\dfrac{1.28\times 0.2}{0.1\times 8000}=3.2 \times 10^{-4}$[H/m]

となります。