橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成30年(2018年) 電験三種 電力 問10

問10は送電線の過電圧に関する問題です。

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 問10

 

 送配電系統における過電圧の特徴に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)鉄塔又は架空地線が直撃雷を受けたとき,鉄塔の電位が上昇し,逆フラッシオーバが起きることがある。

(2)直撃でなくても電線路の近くに落雷すれば,電磁誘導や静電誘導で雷サージが発生することがある。これを誘導雷と呼ぶ。

(3)フェランチ効果によって生じる過電圧は,受電端が開放又は軽負荷のとき,進み電流が線路に流れることによって起こる。この現象は,送電線のこう長が長いほど著しくなる。

(4)開閉過電圧は,遮断器や断路器などの開閉操作によって生じる過電圧である。

(5)送電線の1線地絡時,健全相に現れる過電圧の大きさは,地絡場所や系統の中性点接地方式に依存する。直接接地方式の場合,非接地方式と比較すると健全相の電圧上昇倍率が低く,地絡電流を小さくすることができる。

  


 

答え (5)

 

「誤っている」に注意しましょう。

(5)送電線の1線地絡時,健全相に現れる過電圧の大きさは,地絡場所や系統の中性点接地方式に依存する。直接接地方式の場合,非接地方式と比較すると健全相の電圧上昇倍率が低く,地絡電流を小さくすることができる。

が誤っています。

地絡電流は大きくなります。