橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成29年(2017年) 電験三種 電力 問7

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  問7

 

 次の文章は,変圧器のY-Y結線方式の特徴に関する記述である。

 一般に,変圧器のY-Y結線は,一次,二次側の中性点を接地でき,1線地絡などの故障に伴い発生する[ (ア) ]の抑制,電線路及び機器の絶縁レべルの低減,地絡故障時の[ (イ) ]の確実な動作による電線路や機器の保護等,多くの利点がある。
 一方,相電圧は[ (ウ) ]を含むひずみ波形となるため,中性点を接地すると,[ (ウ) ]電流が線路の静電容量を介して大地に流れることから,通信線への[ (エ) ]障害の原因となる等の欠点がある。このため,[ (オ) ]による三次巻線を設けて,これらの欠点を解消する必要がある。

 上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ),(エ)及び(オ)に当てはまる組み合わせとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

   (ア)   (イ)   (ウ)   (エ)   (オ) 
(1) 異常電流  避雷器  第二調波  静電誘導   △ 結線 
(2) 異常電圧  保護リレー  第三調波  電磁誘導  Y 結線 
(3) 異常電圧  保護リレー  第三調波  電磁誘導   △ 結線 
(4) 異常電圧  避雷器  第三調波  電磁誘導   △ 結線 
(5) 異常電流  保護リレー  第二調波  静電誘導  Y 結線 

 


 

答え (3)

 

 一般に,変圧器のY-Y結線は,一次,二次側の中性点を接地でき,1線地絡などの故障に伴い発生する[ 異常電圧 ]の抑制,電線路及び機器の絶縁レべルの低減,地絡故障時の[ 保護リレー ]の確実な動作による電線路や機器の保護等,多くの利点がある。
 一方,相電圧は[ 第三調波 ]を含むひずみ波形となるため,中性点を接地すると,[ 第三調波 ]電流が線路の静電容量を介して大地に流れることから,通信線への[ 電磁誘導 ]障害の原因となる等の欠点がある。このため,[ △ 結線 ]による三次巻線を設けて,これらの欠点を解消する必要がある。