橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-41-2

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そちらも見て下さい。 

 


  第6編 磁界

 13. 電磁誘導
 コイル内の磁束が変化したとき起電力が発生することを,電磁誘導と呼びます。この電磁誘導によって,発生する起電力,電流を,それぞれ,誘導起電力,誘導電流と呼びます。
 また,コイルに磁石を入れようとすると,磁石が入らないように妨げる方向に電流が流れ,反対にコイルに入った磁石を取り除こうとすると,取り除くことを妨げる方向に電流が流れる。これをレンツの法則と呼びます。
 
 図2-16にフレミングの右手の法則を示します。磁束密度$B[T]$の磁界中を速度$v$,長さ$l[m]$の導体が移動しているとき,この導体に発生する起電力$e[V]$は次式で求められます。

$e=B l v [V]$

図2-17左図のように,磁束密度$B[T]$に対して角度$\theta$で,導体が速度$v[m/s]$で移動した場合,式(2.16)は次式のように表されます。
$e=B l v \sin \theta$ 

 

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図2-17右図のように,導体が円運動しているときは,式(2.17)のように$\theta$が時間とともに変化するので,起電力$e$は時間とともに変化し,式(2.17)で示す$\sin$の波形を描きます。

 

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