橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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電験三種 理論 基礎力向上テキスト-16

amazon kindle版の「最新令和2年版 電験三種(理論)基礎力向上テキスト」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。 

 


 1. 交流回路

 1.2 フェーザ表示と複素数表示

(2)複素平面
 複素数は以下のよう実数と虚数の和で表現します。

 複素数=実数+虚数

 

 電圧,電流,インピーダンスなどはこの複素数で表現し,図のように複素平面上にベクトルとして表現します。

 

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 $V=3+j4$の電圧を複素平面上に表現します。ここでは良く用いられる,複素数表示(直交座標表示)とフェーザ表示(極座標表示)について示します。
 図2.2に示すように,

複素数表示 実数部=3 虚数部=4 の和で表現します。

フェーザ表示 ベクトルの大きさ$5=\sqrt{3^2+4^2}$と実軸からの角度$53.1^{\circ}$で表現します。

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複素数表示とフェーザ表示との関係は$\theta=53.1^{\circ}$として,
 $V=3+j4$ → $V=5(\cos \theta+j \sin \theta)$ → $V=5 \angle 53.1^{\circ}$